2016年6月4日土曜日

カンボジアへの「寄付」でスピード帰化、猫ひろしがカンボジア代表としてリオ五輪へ

 本件、まだカンボジアではこれしか報道されていない。
 今後、五輪が近づくにつれ、クメール語メディアでも報道が始まると思われる。
 日本人への感情が悪化することを恐れる。

http://www.phnompenhpost.com/sport/japanese-comedian-running-cambodia


◎猫ひろし五輪問題のこれまでの経緯


  • 渡邊健太郎のカンボジアレポート(Vol.1)
     事の発端が具体化していく様子である(魚拓)。この後、既存のカンボジアトップ選手(北京五輪出場)と一緒に猫ひろしをロンドン五輪へ出す事は無理との現実に直面し、トップ選手排除の方向へ向かっていく。

 猫ひろしがカンボジア人選手から奪おうとしていたのは、そしてついに奪ったのは、結果的に(カンボジア人も猫ひろしも結局だれも標準タイムを超えられなかったので)、ロンドン五輪時も、リオ五輪時も、この特別出場枠である。

 万国が五輪に来てほしい。カンボジア人にも五輪に出てほしい。タイムは大目に見よう。貧しいけど、環境も整ってないけど、頑張っているカンボジア人トップに、五輪に出てほしい。標準タイムに達する選手が出ないのは、国がまだ貧しく、環境が整っていないから、という原因も大きいからだ。そういう気持ちで、この特別枠がある。

 しかしその優しさを悪用して、その枠を強引に奪って、本来タイム的に出場資格の全くない日本人がオリンピックに出る。豊かな国の、恵まれた環境で練習してきた、カンボジアへの献金で国籍をスピード取得した日本人が出る。カンボジア人を押しのけて出る。

 このような行為は、このオリンピック精神にてらしたときに、非常に反しているといえるのではないだろうか。