2016年6月17日金曜日

タイが外国人労働者の大幅不足で受入要件を緊急緩和、健康証明だけで就労可能に

 タイ政府は、カンボジア・ラオス・ミャンマーからタイへの出稼ぎ労働者の数が目標に遠く及ばなかったことを明かし、この外国人労働者不足を緊急に解消するため、国籍や合法身分の証明がなくても、病院が発行した健康証明書のみでタイにおける外国人の就労を可能とする非常の措置を発表した。

 今月9日の時点で、カンボジア185,456人、ラオス31,312人、ミャンマー277,262人、3ヶ国合わせてわずか494,030人しか外国人労働者就業登記を行なっていないという。

 タイでは軍部独裁政権下の極右排外政策で、外国人労働者への締め付けが非常に厳しくなった結果、タイに出稼ぎに出ていたカンボジア人が一斉にほとんど全員帰国したこともある。

 またカンボジア政府は自国民に対し、カンボジア国内の工業や農業で人手が必要であることから、他国へ出稼ぎに行かずカンボジアで働くよう呼びかけている。



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