2016年7月25日月曜日

日系の有料駐車場、違法路上駐車横行で利用率低迷も「10年後を先読み」事業拡大へ

 プノンペン都と協力してプノンペン初の自動有料駐車場事業を推進している日系の「ソナトラ カーリング」社は、初年度が赤字で利用率が4割に留まったことを明かしながらも、「我々は次の10年をあらかじめ考えている」として、短期的な損失は問題とせず、都と事業拡大を検討していることを発表した。年末までに8ヶ所の駐車場を新設する計画だ。

 利用率低迷の原因として、すぐそばにいくらでもタダで路上駐車できてしまうため、と同社は語った。

 プノンペンでは、交通量はさほど多いわけでもないにもかかわらず、路上駐車が渋滞の大きな原因の一つとなっている。路上駐車は違法であるにもかかわらず、交通警察のキャパシティ不足により、いまだほぼ取り締まられていないのが現状だ。

http://www.phnompenhpost.com/business/pay-parking-firm-seeks-more-space-phnom-penh


スヴァーイ=シーター内閣府長官が首相命令違反の物品保有発覚

 「スヴァーイ=シーター」名義のフェースブックアカウントから各テレビ局に宛てた「殺人を報道するな」とのメッセージが24日拡散され、10日のカエム=レイ氏射殺報道との関連が疑われていた件で、スヴァーイ=シーター内閣府長官は同24日「そのアカウントは私のではないし、私はノキアのガラケーしか持っていない。カンボジアには同姓同名も多い」と否認した。

 フン=セン首相は先日演説で、スマートフォンを積極的に所有して活用法を研究することで政府電子化の推進に邁進するよう政府関係者に命じていた。

https://www.cambodiadaily.com/news/journalists-receive-mysterious-order-stop-covering-murders-115833/

シーター長官

シハヌーク王葬列に次ぐ規模、カエム=レイ氏の葬列参列者「氏は英雄」

 24日夜明けとともにプノンペン北西郊のクデイ=チャ寺を出発したカエム=レイ氏の遺体に従う、各種の車輌やバイクの海が成す白黒の服の葬列は、大通りを埋め尽くして数キロメートルに及び、日本-カンボジア友好橋を渡り、モニボン通りのプノンペン都庁前を通過し、ロシア連邦通りへ折れて内閣府・首相府前を通過し、11時プノンペン国際空港前を通過して、夕やみ迫るター=カエウ州内の氏の故郷の、4部屋の家に到着した。

 カンボジア政府からの要求により政治的スローガンを掲げずに行われた葬列は、13年のシハヌーク王の葬列以外ではカンボジアの歴史上比類のない、10万人を超えるともみられる規模を誇示しながら、「カンボジアの民主主義への攻撃」に対する抗議を物言わず表しながら進んだ。

 参列していたある政府職員は「レイ氏は私にとって英雄だった。彼からワークショップで教わったこともあった。これは国にとって巨大な損失だ。私も当然、彼の跡を継いで善き人となり、我が国に尽くしたい」と語った。

 カンボジアの汚職や人権侵害への批判を、大衆にわかりやすい言葉で精力的に展開していたことでカンボジア人によく知られたレイ氏は10日、プノンペン都内で射殺された。