2016年8月29日月曜日

ザ ベイが住宅棟の建設を無期延期、理由は「過剰供給のリスク」

 プノンペン郊外のチローイ=チョンヴァー半島で進行中の複合不動産プロジェクト「ザ ベイ」の開発業者の親会社TEHOインターナショナル社は26日、住居棟の建設の延期を届け出た。

 届出は理由として「コンドミニアムの過剰供給のリスクの高まりがある。なぜならコンドミニアムの供給は2018年までに著しく増加することが見込まれるからである」としている。

 再開の目途については明かしていない。

 ザ ベイは総住居数2千ユニット強を計画していた。非住居部分にはホテルオークラが運営する45階建ホテルなどが含まれている。

 英国系不動産総合コンサルティング会社ナイト フランク社は最近発行した報告書でプノンペンについて「もし把握されているプロジェクトがすべて予定通り完工するならば、コンドミニアム セクターは2020年までに2万4533ユニットが追加されて723.5%の成長が見込まれる」として、過剰供給の懸念が高まっている中、今年上半期の販売実績は昨年同期から27%減少して929ユニットとなっており、既存ユニットの相場価格は今年第二四半期に第一四半期から36%下落して平米1823ドルとなったと明かした。

 不動産会社「CL不動産」のシア=チャイリーンCEOは、あまりに多くの開発業者がコンドミニアムをカンボジアで建設していることから、過剰供給を引き起こしており、これによってさらに多くのプロジェクトが見直しを迫られるだろうと語った。

 「我が国のコンドミニアムに対する需要はいまだ小さいし、2~3年前よりも今は縮小している」とCEOは語った。

 「この不動産セクターに最初に投資した開発業者たちは良い機会をつかんだ。この市場から取れる物は彼らがほぼ根こそぎ取ったのだ。遅れて来た者たちは厳しい試練に直面する」とCEOは話した。

 不動者会社「センチュリー21カンボジア」のチラック=ソックニームCEOも、コンドミニアムの売れ行きは今年減速していると語り、その原因として、市場がユニットの過剰供給に反応しているためとして、カンボジアのコンドミニアム市場は「成熟状態」に到達したと語った。

http://www.phnompenhpost.com/business/developer-puts-condo-project-bay-hold-supply-glut-looms

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ザ ベイ完成イメージ

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