ボレイの売上が落ちている。不動産業界関係者が口を揃えて語った。ザ プノンペン ポスト紙が25日付で報じた。
ボレイはクメール語で「街」を意味し、転じてシハヌーク時代以来、集合住宅を意味するようになっている。建設された時点では高級なものを指すが、ボレイ ケイラー(スポーツ シティ)のように今は貧民窟になってしまったボレイもある。
有名両替商「リー=フオ」が手がけるボレイ「ヴィミアン プノンペン」の重役でカンボジア住宅開発協会の事務局長を務めるフイ=ヴァンナー氏は、ボレイの売上は今年プノンペン全体で落ちていると述べた。
日本人強姦未遂と女性歌手暴行で辞任に追い込まれたソック=ブンの跡を襲ってカンボジア鑑定士・不動産業協会の会長に就任したキム=ヒアン氏は、ボレイの売上が落ちている理由は、買えるほど豊かな人はすでに買ったからだと話すとともに、現在売れ残っているのは高価なヴィラ物件ばかりなので中流層の需要には合致しないと述べた。
ボレイ「ピポップ トメイ」では売上が落ちたので分割払を許したところ売上が増えたという。ボレイ「ペーン=フオト」でも30年分割払を導入してみたという。
「フォーカス不動産」社のポー=イアウコン社長は、カンボジアの不動産はすでにほぼ飽和状態に達しているうえ、需給が整合しておらず、新たにできる物件を買える人は限られており、銀行も貸し渋りを始めており、したがってコンドミニアムやその他住宅の売上の停滞は今に始まった話ではなく、昨年からすでに始まっているとの見解を示した。
また、10万ドルの物件も分割で買えば最終的に30万ドル以上にも支払総額が膨れ上がる可能性があることや、政局や経済が不確実性を増す昨今、現在の収入が将来も続くのかなど、不動産の買手も長期的観点からよく考える必要があり、そうした買手の不安に対応するには値下げも必要だと話した。
選挙が終わって2019年になれば売上は回復するかとの問いに、社長はそうは考えないと答えた。
http://www.phnompenhpost.com/post-property/borey-developers-adjust-strategies-sales-decline
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