2016年8月9日火曜日

米国向輸出が減少に転じる。ベトナム等へ続々工場移転。労働争議と給与高騰でカンボジアの魅力低下おおいがたく

 米国政府が発表した統計によると、今年頭6ヶ月のカンボジアから米国への輸出額は13億ドルで、昨年同期の15億ドルから約8%も減少した。

 カンボジアの米国向輸出が減少するのはこの5年間で初めて。

 米国はカンボジアの最大の輸出先である。

 カンボジアの米国向輸出の大半は縫製製品が占めている。昨年1年間のカンボジアから米国への輸出30億ドルのうち縫製製品は17億ドルであった。

 カンボジア縫製業協会(GMAC)はこの統計について、カンボジアの競争力の低下がさらに裏付けられたもので何ら驚きはないとの見解を示すとともに、カンボジア国内の縫製・製靴工場はベトナム・中国・バングラデシュなどへ移転しつつあるため今後もカンボジアの輸出は低下の一途をたどるだろうとの予測を示し、人件費の安い国というカンボジアの魅力は打ち続くストライキ・労働争議と給与高騰によってすでに大きく損なわれていることから企業は今後カンボジアでの新たな工場建設については慎重にならざるをえないだろうと推測し、縫製工員70万人が失職してもカンボジア国内には他に就職するべき産業がないことから政府は対策を講じるべきであると重ねて提言した。

http://www.phnompenhpost.com/business/drop-us-exports-seen-wake-call


0 件のコメント:

コメントを投稿