シンガポールのザ ストレーツ タイムズ紙は今日6日付で、「アジア低賃金工場の時代は終焉へ」との見出しで、それが最もくっきり見えるとしてカンボジアの縫製・製靴業界の取り組みを紹介した。
カンボジアの縫製・製靴業は昨年63億ドルの収益を挙げ、これはカンボジアの輸出額の80%を占めているが、一方で全国の縫製・製靴工63万人の昨年の平均給与は前年の月額145米ドルから175ドルへ急騰したうえ、カンボジアから米国へ輸出される衣料の価格は2006年から昨年までに24%下落した。
今後も売値を上げるのは難しいことから、各工場は昨今、自動化の導入を推進しており、その費用は、導入しない場合に出続ける人件費のわずか18ヶ月分と同額だという。
ILOは最近の報告書で、工場自動化によりカンボジアの縫製・製靴工の88%が職を失うと予測している。
記事ではまた、自動化が進めばそもそも立地が発展途上国である必要はないと経営判断され、需要地である先進国内へ工場が回帰していく可能性も高いと指摘している。
http://www.straitstimes.com/opinion/the-age-of-asian-sweatshops-is-coming-to-an-end
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