2016年7月25日月曜日

シハヌーク王葬列に次ぐ規模、カエム=レイ氏の葬列参列者「氏は英雄」

 24日夜明けとともにプノンペン北西郊のクデイ=チャ寺を出発したカエム=レイ氏の遺体に従う、各種の車輌やバイクの海が成す白黒の服の葬列は、大通りを埋め尽くして数キロメートルに及び、日本-カンボジア友好橋を渡り、モニボン通りのプノンペン都庁前を通過し、ロシア連邦通りへ折れて内閣府・首相府前を通過し、11時プノンペン国際空港前を通過して、夕やみ迫るター=カエウ州内の氏の故郷の、4部屋の家に到着した。

 カンボジア政府からの要求により政治的スローガンを掲げずに行われた葬列は、13年のシハヌーク王の葬列以外ではカンボジアの歴史上比類のない、10万人を超えるともみられる規模を誇示しながら、「カンボジアの民主主義への攻撃」に対する抗議を物言わず表しながら進んだ。

 参列していたある政府職員は「レイ氏は私にとって英雄だった。彼からワークショップで教わったこともあった。これは国にとって巨大な損失だ。私も当然、彼の跡を継いで善き人となり、我が国に尽くしたい」と語った。

 カンボジアの汚職や人権侵害への批判を、大衆にわかりやすい言葉で精力的に展開していたことでカンボジア人によく知られたレイ氏は10日、プノンペン都内で射殺された。





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