2016年8月19日金曜日

縫製・製靴業600社中70社がすでに撤退、大量失業で金融業共倒れ等社会不安の懸念を業界示す

 カンボジアの縫製・製靴企業で作るカンボジア縫製業協会(GMAC)のケーン=ルー(盧啓健)事務局長は16日、今年60から70社程度の会員企業の工場が閉鎖したと把握していると明かした。

 一方、今年新たに32社が協会に加入し、会員が約600社になったと述べた。

 ベトナムが米国とTPPを締結し、欧州とも自由貿易協定を締結したことから、カンボジアの縫製業はただちに真正面から巨大な挑戦に臨むことになると話した。

 この上さらに無茶な賃上げ要求があれば、カンボジアの工員の多くが大量失業のおそれがあり、彼らの多くがバイク等のローンを抱えていることから、金融業の倒産をも招く可能性があり、それによりさらに多くの失業が発生し、大きな社会不安につながるだろうと懸念を示した。

 縫製業はカンボジアの最大の雇用産業だが、金融業も近年、カンボジアの雇用の大きな割合を占めている。

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