国際労働機関(ILO)は「カンボジア縫製・製靴セクター報告」を30日発表し、これ以上賃金が上がればカンボジアの縫製・製靴業が生き残る見通しはかなり厳しいと強く示唆した。
報告は、カンボジアの最低賃金が近年急騰したことを踏まえ、しかし企業としても利益が得られねばカンボジアへのさらなる投資を見合わせる可能性があるとして、「ゆえに、今後の賃金上昇については、労働生産性の、もしくは生産物への対価の上昇によって担保される必要がある」と指摘した。
「しかし劇的な生産性の向上は短期的に期待薄に見受けられる」と報告は述べた。
また米国や欧州を中心とする買手による買値は、ベトナムやバングラデシュ等からの供給が増加したことを主因として膠着しており、「消費者は、縫製品の価格が一定であることから、また時には値下がりから恩恵を受けてきた」と報告は述べ、具体的には米国・欧州における衣服費の増加が2006年から2015年までに5.4%にとどまったこと、かつ米国・欧州における経済減速を指摘し、したがって値上げもかなり期待薄であると述べた。
https://www.cambodiadaily.com/news/prices-leave-garment-sector-pinch-ilo-117370/
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