カンボジアの移民総局は、故国で退職し一定以上の経済能力を有する外国人に対して一年数次査証の発給申請資格を与える、いわゆる退職者ビザ制度の導入を検討していることを明らかにした。
カンボジアの観光業は急速に頭打ちになっていることから、これを打開する策として、国内観光業者からは歓迎の声が挙がっている。
東南アジア諸国は先進国の中流退職者の隠居先として人気があり、多くの国が同様の制度をつとに創設して、多数の外国人の姿が街に見られる。
ただし、同様の制度を悪用して10年近く海外に潜んでいた日本人の犯罪者がバンコクで逮捕された例もあり、カンボジアがこれ以上外国人犯罪者の温床とならぬよう、制度設計と運用には熟慮が求められるところだ。
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